複数の長鎖脂肪酸を解析し大腸がんのリスクを判定
国内で増加し続ける『大腸がん』
大腸がんによる死亡者数は年々上昇傾向にあり、年間の死亡者数は消化器がんの中でもワースト1位の年間4万8千人を超えるとされています(1)。大腸がんは早期の段階では、ほとんど無症状であると言われています。また、血便や便通異常などの初期症状が実際に現れていても、気付かず放置してしまう人が少なくありません。そのため、異常に気付いた時は、すでにがんが進行してしまっているケースも多数報告されています (2)(3)。 (1)厚生労働省 人口動態統計によるがん死亡データ(2014) (2) 日本対がん協会 もっと知りたい大腸がん (3) 国立がん研究センター がん情報サイト
大腸がんは早期発見が重要

一方、大腸がんは早期発見により、「治るがん」ともいわれており、結腸、直腸それぞれの5年相対生存率は、早期であれば90%程度であることが報告されています。しかしながら、進行してしまい、ステージが進むと生存率は10%台に落ちてしまいます。そのため、早期発見・早期治療が非常に重要であるといえます(6)。
大腸がんの原因と予防
大腸がんのリスクは生活習慣により上昇します。リスク因子としては赤肉や加工肉の多量摂取、飲酒、喫煙などが挙げられます。また、体脂肪の多い方、肥満傾向のある方、高身長の方なども、大腸がんのリスクが高いといわれています。また、家族歴との関連も報告されています。予防には禁煙、節度のある飲酒、適度な運動に加え、食物繊維を含む食品の摂取が効果的であることがわかっています(4)(5)。 (4)国立がん研究センター がん情報サイト 大腸がん 基礎知識 (5)国立がん研究センター がん情報サイト 科学的根拠に基づくがん予防
Prodrome-CRC (大腸がん発症リスク検査)とは?
大腸がんの発症リスクを調べる血液検査です。健康な状態から大腸がんにいたる過程で特異的に減少する15種類の長鎖脂肪酸という物質(7)を測定し、大腸がんの発症リスクを判別しています。これらの物質は生体を防御する働きがあることが明らかになっています(8)。 採血のみの簡単な検査で、早期治療へのきっかけとして利用頂くことが可能です。 【Prodrome-CRC検査はCanada のPRODROME SCIENCES Inc. が提供するサービスです。 】 (7) Ritchie et al. BMC Gastroenterology 2010, 10:140 (8) Int. J. Cancer: 132, 355–362 (2013)
※本サービスは、利用者自身が生活習慣の改善や受診を行うかを 判断するための参考となる情報を提供するものであり、 大腸がんの疾患・発症に関する医学的な診断や助言を行なう検査ではなく、 医師の診断や助言を代替するものではございません。
※大腸がんの発症や進行は、その他の健康診断の検査結果や精密検査の結果をもとに総合的に判断されるものです。
Prodrome-CRC検査の報告書について
脂肪酸の濃度を解析し、紙面で報告致します。濃度が低いほどリスクが上昇し、低リスク・中リスク・高リスクの3段階で判定が出ます。 中リスクの方では低リスクの方の10倍程度大腸がんの罹患リスクが高いとされています。高リスクの方では同様に100倍程度大腸がんの罹患リスクが高いとされています。