肝疾患とは?
肝疾患とは、肝臓に炎症や障害が起こり、その働きが低下してしまう病気です。肝臓は、体の中で「代謝」「解毒」「分解」「胆汁の生成」など、生命維持に欠かせない多くの役割を担う臓器です。食事から得た栄養をエネルギーに変えたり、アルコールや薬の成分を分解したりと、私たちの体を常に支えています。
しかし、過剰な飲酒や脂質の摂りすぎ、肥満、糖尿病、ウイルス感染(B型・C型肝炎など)といった要因により、肝臓に負担がかかると、細胞が傷つき炎症が起こります。
この状態が続くと、脂肪肝 → 肝炎 → 肝線維化 → 肝硬変 → 肝がん と段階的に悪化していていくと考えられています。

日本における肝硬変の患者数は約51万人といわれています。そのうち、9~30%が脂肪肝と考えられており、患者数はおよそ1000万人以上と推定されています。40歳代から患者数が増えてきて、70歳代でピークとなります。そのため、中高年世代の方にとって、肝臓のケアはより一層重要になります。

(出典)厚生労働省「令和3年患者調査」より作成
肝疾患の特徴
肝臓は「沈黙の臓器」ともいわれ、自覚症状が出にくいという特徴があります。肝硬変でも、症状のでる状態になるまで、倦怠感・食欲低下・むくみ・横断などがなかなか現れず、気づいた時点で進行していたというケースもあります。
また近年、注目されているのはアルコールをほとんど飲まないにも関わらず、アルコール性の肝臓障害と同様の脂肪肝などを引き起こす、「非アルコール性脂肪性肝疾患」と、進行して肝炎を起こしている「非アルコール性脂肪肝炎」の2つです。これらは、メタボリックシンドロームと関連があるとされており、生活習慣病の改善が非常に重要です。

HepaSign肝疾患リスク検査とは?
HepaSign肝疾患リスク検査は、肝臓の炎症を反映する血中のCK-18Fを測定し、性別情報とあわせて解析することで、肝疾患の進行リスクを分類する検査です。
本検査では、血中のサイトケラチン18フラグメントと性別を組み合わせた解析式により肝疾患の進行リスクを分類します。
肝臓の炎症度合を調べることで、線維化の前段階(肝硬変以前の改善可能な時期)から評価が可能と考えられています。
サイトケラチン18フラグメント(CK-18F)とは

サイトケラチンは細胞骨格を形成するタンパク質の一種で、中でもCK-18は、肝細胞や上皮系細胞に多く存在し、肝臓のタンパク質の5%を占めています。CK-18Fは傷害を受けた肝細胞でアポトーシスが生じた結果、血液中に放出されます。
(図:肝細胞アポトーシスでカスパーゼによって切断されたCK-18Fの模式図)
HepaSign肝疾患リスク検査のリスク評価
肝疾患の進行リスクをA~C(低、中、高リスク群)の三段階で評価し、リスク評価に応じて精密検査や定期検査の受診をご案内いただいております。


※本サービスは、利用者自身が生活習慣の改善や受診を行うかを 判断するための参考となる情報を提供するものであり、肝疾患の発症に関する医学的な診断や助言を行なう検査ではなく、医師の診断や助言を代替するものではございません。
※肝疾患の発症や進行は、その他の健康診断の検査結果や精密検査の結果をもとに総合的に判断されるものです。